NHKの「頭がしびれるテレビ」は数学を面白く説明してくれて、見ていると、頭がしびれます。
今回は、音楽と数学の関係でした。
京都大学人文科学研究所 岡田暁生准教授のコメントが特に面白かったです。
西洋中世まで、音楽とは楽しむのではなく、哲学や科学に近いものであり、3つに分かれていました。
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ムジカ・ムンダーナ:人間の耳に聞こえるものではなく、宇宙や世界を調律する秩序を意味する。最上位の音楽
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ムジカ・フマーナ:人間の心身をつかさどる。この調律が狂うと病気になり、性格がゆがむ。
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ムジカ・インストゥルメンターリス:実際に耳に聞こえる。最下位
(ボエティウス(485頃〜524)が書いた『音楽提要』という音楽理論書に書かれてあるそうです)
宇宙、世界は音楽により調律され、音楽は秩序、バランスをつかさどる数学のようなものだったということです。
中世の大学では、言語分野(修辞学、文法、論理学)、数学分野(天文学、数論、幾何学、音楽)の7科目を主に学んでいたそうです。音楽は理系で、世界をつかさどる法則をみつける学問のひとつです。
古代日本では、音楽は、神と会話するものだったそうです。
この本にも、音楽と数学について詳しく書かれています。大変、興味深い内容がかかれています。